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店舗運営だからこそインスタグラムを活用するべき!店舗用インスタグラムのメリットと効果的運用ポイント

店舗運営だからこそインスタグラムを活用するべき!店舗用インスタグラムのメリットと効果的運用ポイント
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店舗用インスタグラムは無意味?実店舗運用にインスタグラムを活用するべき理由

インスタグラムなどのSNS媒体は、ECサイトの運営やオンラインサロンなど、インターネット環境内で完結するビジネスに非常に適しています。コストを抑えることができ、外部サイトへの導線の確保も容易であることから、非常に相性のいい媒体だと言えるでしょう。しかし、インスタグラムは、インターネット環境外でのビジネスでも力を発揮します。実店舗への集客を目指し、店舗用インスタグラムを開設することには、大きな意味があるのです。

ところが、店舗用インスタグラムを効果的に活用できている企業・経営者は、それほど多くありません。インスタグラムアカウントを開設しただけで、集客などのメリットに結び付けられていない企業・経営者が散見されているのです。その理由は、正しい方法で運用できていないため、インスタグラムの強みを活かしきれていないからです。インスタグラムのメリットを理解せず、「皆がやっているから」という安易な発想で始めている人も存在します。

この記事では、店舗用インスタグラムを運用するメリットと、実店舗運営にインスタグラムなどのSNS媒体の活用が必要か否かという、根本的な事柄について解説していきましょう。また、後半では、店舗用インスタグラムを効果的に活用するためのポイント、注意点についてご紹介していきます。実店舗運営に、「インスタグラムは役立たない」のではなく、「役立てられていなかった」が正しい状況なのです。店舗用インスタグラムの正しい現状と、正しい活用術を学び、ビジネスやマーケティングに積極的に活用していきましょう。

店舗用インスタグラムのメリット

まずは、店舗用インスタグラムを開設し、運用するメリットについて詳しくご紹介していきましょう。運用するメリットが理解できていない場合、正しい運用方法が実践できなくなりますし、軌道修正や新しいマーケティングへの応用も難しくなってしまいます。また、間違った運用により、人件費や運用コストだけがかさみ、企業・事業者そのものを圧迫する恐れもあるのです。

知名度の上昇

インスタグラムの利用者は、日本国内だけで3,300万人以上となっています。さらに、世界シェアを含めると、10億人もの人々が積極的に利用する媒体なのです。このように大勢に利用されているインスタグラムに、店舗情報を掲載すると、知名度の上昇が期待できます。インスタグラムは、フォロー・フォロワーという関係性のないユーザーにも情報を掲載することができるため、チラシの配布や店頭でのマーケティング以上の知名度上昇が期待できるのです。

知名度の上昇は、実店舗を利用する顧客に安心感を与えますし、新規顧客の獲得にも結び付けることができます。知名度と合わせ、認知度の向上をはかると、より効果を高めることができるでしょう。しかし、知名度と比例して、認知度が上昇するわけではありません。知名度とは、社名や商品名を「文言として知っている」人数・割合を表すものです。認知度とは、商品名とその用途を理解している人数・割合を意味します。

つまり、売上増加に必要な認知度を向上させるためには、インスタグラムをただ運用するだけでは不十分ということです。もちろん、インスタグラムの開設、やみくもな運用だけでは、知名度も上昇しません。店舗用インスタグラムを開設し、正しい運用を行うことにより、知名度及び認知度の上昇が期待でき、集客や売上増加に繋がるのです。

マッチングリスク意識の排除

商品の購入、サービスの利用に大きく影響するのが、マッチングリスク意識です。マーケティングでは、このマッチングリスク意識の排除に、意識を向けなければなりません。マッチングリスク意識とは、消費者が抱える不安感の事であり、「購入して損をするのではないか」「サービスを利用しても満足できないのではないか」というデメリットを想像する意識のことです。このような不安感を抱いている状態の消費者は、購入・利用に踏み切ることはありません。マッチングリスク意識を抱えつつ、これらを上回る好奇心や期待感、その他ポジティブな感情がなければ、購買行動に結びつかないのです。このマッチングリスク意識と呼ばれる状態は、未経験の事柄について強く反応することがわかっています。利用したことのない商品、入店したことない店舗の利用など、新しい事柄を取り入れる際、強く表れるのです。

店舗用インスタグラムを活用すると、マッチングリスク意識を抑えることができますし、購買行動を積極的に促すこともできます。実店舗利用に関するマッチングリスク意識を解消するためには、消費者が考えうるデメリットを、1つ1つ解消する必要があるのです。例えば、店内の様子を紹介したり、利用料金の平均、客層などを公開し、知らないことへの不安感を解消します。利用できるサービス、提供されるメニューを公開し、マッチングリスク意識以上の好奇心を作り出す方法もおすすめです。その他に、中立的意見の開示も、マッチングリスク意識を軽減させます。店舗用インスタグラムでは、企業側が発信したい情報を発信するよりも、消費者が求めている情報、消費者側に近い人材の意見を掲載することが望ましいでしょう。

ウィンザー効果

店舗用インスタグラムの運用により、ウィンザー効果を発生させ、購買行動を促すことができます。ウィンザー効果とは、企業や事業者といった当事者側からの情報発信よりも、消費者や利用者など第三者側の意見が信頼されやすいという現象です。本来、専門的知識を有し、複数の実績を持つ企業側が発信する情報の方が、信頼に値するように感じられます。しかし、知識もなく、さらには面識もないSNS上の消費者の声が、他ユーザーにとっては信頼度が高くなりやすいのです。インスタグラムのようなSNS媒体の普及、SNS媒体への企業参入により、ウィンザー効果の効力はさらに高まっています。

消費者は、企業側が企業として発信する情報に、信頼を持てなくなっており、第三者が寄せる口コミやレビューに大きな価値を感じているのです。店舗用インスタグラムを運用すると、投稿1つ1つに、「いいね」や「コメント」が寄せられます。それらは、ウィンザー効果を発動させる第三者の意見であり、ユーザーの行動に大きく影響するのです。

SNS媒体が普及し、マーケティングに活用される以前は、ウィンザー効果を作り出すため、口コミやレビューの収集に企業側は対価を支払っていました。2021年現在も、消費者の意見を集めるための、専用サービスが存在するほどです。集まった第三者の意見は、ウィンザー効果の発動だけではなく、サービスの向上やマーケティングの改善にも役立てることができます。それらを無償で集められるインスタグラムには、大きなメリットが存在するのです。

ニーズ・ウォンツの収集と提供

インスタグラムの企業運用は、ニーズとウォンツの把握から提供までこなすことができます。ニーズとは、消費者の欲求のことです。「お腹がすいた」「どこかへ出かけたい」という漠然とした願望がニーズであり、「ラーメンを食べたい」「カフェにでかけたい」など具体的事柄への欲求がウォンツとなります。「ペットが欲しい」というのがニーズであり、「犬を飼いたい」「トイプードルが欲しい」というのがウォンツです。ニーズとウォンツを、「目的」「手段」と考えてもいいでしょう。ニーズが目的であり、それらを満たす手段がウォンツです。

ビジネスでは、ニーズの把握と共に、ウォンツの提供が必要であり、ウォンツとして自社商品・サービスを紐づけなければなりません。消費者が欲求を感じた時、満たす手段として自社が候補に上がるように導線を確保しなければならないのです。インスタグラムを活用すると、消費者のニーズを把握することができます。投稿へ寄せられるコメント、いいねの件数や上位表示される案件など、多くの情報から消費者のニーズを知ることが可能なのです。

ニーズを把握した後、それらを満たす手段の公開として、再びインスタグラムを活用します。空腹を感じているユーザーに、自社の飲食店情報を公開し来店を促したり、多くのユーザーが魅了されるであろう優れた情報を探しているユーザーに、インパクトのある自社商品関連情報を提供するなどです。インスタグラムは、ニーズの収集からウォンツの提供までこなすことができます。しかしいずれも、消費者が求めている情報を的確に把握し、それらを満たす情報発信が必要となるため、消費者目線の投稿が必要になるのです。

UGCの活用

インスタグラムをマーケティングに活用すると、UGCを集めやすくなり、資産構築はもちろん、ウィンザー効果等による購買行動の促進も期待できます。UGCとは、消費者自らが作り出すコンテンツです。前項でご紹介した口コミなどが該当し、商品を活用したコーディネートの掲載、特定の場所を利用した写真撮影などが該当します。これらうUGCは、消費者が主体となり作られていくため、ウィンザー効果が高く大きな購買促進効果が期待できるでしょう。集まったUGCは、企業や商品PRとして活用できるだけではなく、マッチングリスク意識の減少、実店舗への集客にも役立ちます。UGCは信頼度が高く、CVR(Conversion Rate)を高めることもわかっています。親近感を与えると共に、使用時をリアルに想像することができるため、CVRも上昇しやすいのです。

UGCには、デメリットも存在します。それは、コンテンツのクオリティーです。UGCは、一般ユーザーによって作られます。そのため、間違った情報が付け加えられていたり、写真や動画の質が悪いことも珍しくありません。それら全てを大勢の目に触れさせた場合、企業や商品のイメージダウンに繋がる恐れもあります。UGCを活用する際は、情報の取捨選択を行い、優れた投稿、イメージを向上させる投稿を選択するようにしていきましょう。

ロイヤリティの向上

店舗用としてインスタグラムを活用すると、新規顧客獲得以外のメリットも生み出すことができます。それは、既存顧客のロイヤリティ(Loyalty)向上です。ロイヤリティとは、忠誠心のことであり、マーケティングでは、愛社精神や組織コミットメント、商品への愛着や信頼を意味します。特定の商品を購入し、繰り返し利用することをブランドロイヤリティ、特定の店舗を訪れ固定客として定期的に活用することをストアロイヤリティと表現することもあります。ロイヤリティを向上させることにより、固定客を獲得し、継続的に利用してもらうことによってLTV(Life Time Value)の向上も期待できるのです。

なぜ、インスタグラムの店舗利用がロイヤリティ向上に結び付くのか、詳しく解説していきましょう。店舗用としてインスタグラムを利用すると、顧客の声をダイレクトに知ることができます。顧客の声を随時把握し、店舗運営に反映させることにより、ロイヤリティが上昇するのです。インスタグラムでの顧客同士のコミュニケーションも、ロイヤリティを向上させます。店舗情報、サービスに関する知識を披露しあうことにより、顧客の自尊心や承認欲求を満たし、特定の店舗とより深く繋がりたいと考えるようになるのです。行きつけの店を知人に紹介したり、愛用品を他者に進める行為に近しいと言えるでしょう。

また、店舗用インスタグラムのフォロワーが増加し、多くの人々に求められている事柄であると明確化されると、顧客のロイヤリティが高まりやすくなります。有名ブランドが高額であっても求められるのは、それらを多くの人が優れていると評価し、所有する・利用する自分に価値を見出すためです。大勢に認められている、評価されている事柄にたいして、ポジティブな感情を抱きやすく積極的に求める傾向があります。このような心理状態は、所属欲求、心理学におけるハロー効果に類似していると言えるでしょう。

店舗用インスタグラムの成功事例

それではここから、実際の店舗用インスタグラム活用事例についてご紹介していきましょう。前項でもご紹介したように、店舗用インスタグラムを効果的に活用できていない事例も散見されます。ここでは、店舗用インスタグラムの成功事例についてご紹介していきましょう。

【成功事例】jinsei4cut

 
 
 
 
 
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【人生4カット】(@jinsei4cut)がシェアした投稿

1つ目の成功事例は、アミューズメント施設であるjinsei4cutです。正確に表現するのなら、アミューズメント施設に設置されている、韓国式プリクラ機とその周辺を宣伝するアカウントです。人生4カットと呼ばれる韓国式プリクラ機は、若年層を中心にブームとなっています。しかしX~Y世代の人が見ると、「数十年前に流行したもの」「プリクラが流行った初期の機器」など古い印象を感じることでしょう。実際、人生4カットは、レイアウトや加工サービスがほとんど備わっていない初期型のプリクラ機です。数十年前に流行し廃れた機器が、なぜ若者を中心に流行し始めたのでしょうか。

それは、インスタグラムの活用が関係しています。人生4カットは、プリクラ機での撮影がメインではなく、それらを携帯電話で再び撮影し、インスタグラムに投稿することを含んだ遊びです。愛らしい内装を活用し、プリクラ写真と内装を撮影するコンテンツとなっています。一連の遊び方に、インスタグラムを絡めることによって、知名度及び認知度の向上が図れましたし、店舗用アカウントでUGCとして掲載されることへの喜び、来店する目的も付与した効果的マーケティングです。

【成功事例】funabashiya_kuzumochi

 
 
 
 
 
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元祖くず餅 船橋屋【公式】(@funabashiya_kuzumochi)がシェアした投稿

くず餅などの和菓子を製作、販売する老舗和菓子店である船橋屋も、インスタグラムを活用し売上を増加させています。2018年度は前年比売上47%増を達成し、下期に限定した場合は、105%以上もの売上増を達成しました。これほど売上額が増加した背景には、ECサイトの活用も関係していますが、インスタグラムを利用し、これまでアプローチできなかった若年層へのアプローチ及び取り込みに成功したためです。

店舗用インスタグラムでは、若年層に影響力を持つ著名人を起用し、商品を訴求していきました。また、インスタグラムのプロフィール欄に、店舗としての特徴、歴史を分かりやすく記載し、ミルグラム効果(Milgram effect)を誘発しています。「創業216年」と記載されていれば、なんとなく「凄い」「歴史深い」といったイメージを抱くでしょう。ミルグラム効果は、別名権威への服従原理とも呼ばれ、物事や商品の信ぴょう性に関わらず、情報発信者の肩書や地位によって信頼してしまうという心理状態です。このような効果的Instagramの活用により、若年層だけではなく多くの世代への訴求力を高め、SNS媒体からECサイトへの流入も35%増加させることに成功しました。

【成功事例】gu_for_all_

 
 
 
 
 
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GU(ジーユー)(@gu_for_all_)がシェアした投稿

インスタグラム運用で、特にUGCを効果的に活用しているのがファストファッションブランドであるGUです。GUでは、#GUstyleというハッシュタグコンテンツを作成し、UGCの収集に努めました。消費者から集められたUGCは、特定の公式アカウントで随時掲載されます。UGCは、消費者自ら発信するコンテンツであり、企業側が発信する情報では得られない訴求力を持っているものです。消費者のUGCを参考に他ユーザーは、購入したり、コーディネートを楽しむなど多くの場面で活躍します。

また、同じく株式会社ファーストリテイリングに所属するユニクロも、ハッシュタグの活用で様々なメリットを生み出しています。#上下ユニクロ部などの人気コンテンツは、書籍化までされているのです。他に、ユニクロ海外支店では、さらに特徴的なインスタグラム活用術を行っています。大勢が行き来するショッピングモールに電光掲示板を設置し、その電光掲示板とインスタグラム、写真撮影を組み合わせたキャンペーンです。等キャンペーンは、400万人以上の参加者を集め、さらに35,000人の新規顧客を獲得したことから、小売及びEコマースの最優秀賞を受賞しました。

【成功事例】teamlab

 
 
 
 
 
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teamLab(@teamlab)がシェアした投稿

店舗用インスタグラムの運用により、マッチングリスク意識の排除に成功しているのがteamlabです。インスタグラムでは、店舗で体験できる最新テクノロジー映像、体験型アミューズメントの様子を積極的に発信していました。このような売上に直結するコンテンツに関する情報は、開示しすぎるとインスタグラムに投稿される内容だけで消費者が満足し、「顧客を減少させる」という評価も見られます。しかし、近年のユーザーは、「失敗したくない」「つまらないものに時間を使いたくない」という欲求が強く、マッチングリスク意識が高い状態では、実店舗への来店が見込めないのです。鬼滅の刃やえんとつ町のプペルが、良い例でしょう。それぞれ、ストーリーが全て公開されている状態で、映画やアニメが大ヒットしています。店舗用インスタグラムの運用では、必要以上に情報を隠したり、一部分を切り取りツァイガルニク効果を刺激する方法は避けるべきでしょう。

店舗用インスタグラムの運用ポイント

ここからは、店頭用インスタグラムを運用する際のポイント、注意点について解説していきます。これまでにご紹介した通り、店頭用としてインスタグラムアカウントを開設したり、たまに投稿する程度では、店頭用インスタグラムの役割を果たすことはできません。ポイントを理解し、正しい運用が必要になるのです。

 

ビジネスアカウントへ切り替え

インスタグラムのアカウントは、2種類に分類されます。ビジネスアカウントとクリエイターアカウントです。店舗用インスタグラムとして効果的に活用するのであれば、ビジネスアカウントを選択しましょう。アカウントの切り替えは、登録後でも行うことができます。

ビジネスアカウントでは、クリエイターアカウントとは違う設定・機能を活用することが可能です。ビジネスアカウントの場合、プロフィール欄(上部)に「道順」「予約」ラベルを表示できるようになります。道順は、インスタグラムのマップ機能と連携しているため、店舗への誘導が容易になります。インスタグラムから予約することも可能になるため、新規顧客を取りこぼすことなく、集客に繋げることが可能です。

さらに、投稿した画像にECサイトなどのリンクを添付することができるため、企業全体の売上向上にも繋がります。インスタグラムでの投稿を、広告として有料出稿できる部分も、ビジネスアカウントの魅力です。今後、ビジネスアカウントは企業・事業者にとって、さらに多くのメリットをもたらす機能を追加していくことでしょう。これら機能を大いに活用し、顧客獲得に努める必要があります。

アクションボタンの設定

インスタグラムでは、上部にアクションボタンを設定することが可能です。これは、クリエイターアカウントでも、ビジネスアカウントでも設定することができます。しかし、クリエイターアカウントは設定できるボタンが「電話」「メール」と2種類しかないため(2021年2月時点)ビジネスアカウントへ切り替えるのがおすすめです。

ビジネスアカウントでは、「電話」「メール」「道順」「予約する」という複数のボタンを設定することができます。「予約する」では、「席を予約する」「注文する」といった予約だけではなく、「チケットを購入する」という設定も可能なため、店舗の特徴に合わせて活用しましょう。また、予約機能は、「ぐるなび」「Yelp」など大手webサイトとも連携しているため、効果的に利用することができます。

加工の統一

店舗用インスタグラムだけではなく、影響力を持ちたいインスタグラマー志望のアカウントでも頻繁に見られるのが、写真・動画の底クオリティです。商品や物品だけを投稿していたかと思えば、店員や親しい顧客を載せるなど、統一感なくコンセプトも希薄なアカウントが多数存在します。インスタグラムは、写真や動画などの投稿内容により、コミュニティを形成るSNS媒体です。つまり、投稿する写真や動画の質が、非常に重要ということです。

店舗用アカウントとしてインスタグラムを運用していくのであれば、最低限加工の統一を行いましょう。白黒フィルターを活用したり、レトロ加工をほどこしたりと、あらゆる加工の併用は見ているユーザーを不快にさせます。また近年では、無加工風写真が人気となっているため、必要以上の加工は避けた方がいいでしょう。

発信する内容・発信したくなる内容

店舗用インスタグラムとして、どのような内容を発信するべきか解説していきましょう。前項の失敗例でご紹介した、水たばこ店アカウントを例に、詳しくご紹介していきます。店舗用インスタグラムでは、消費者が「知りたい」と思っている情報、知って「得した」と思える情報を公開しなければなりません。個人用インスタグラムとビジネス用アカウントの違いは、誰のために情報を発信するかという部分です。個人用であれば、日常生活の様子や想いなど、誰も求めていない事柄であっても自由に発信することができます。

一方、店舗用インスタグラムとしてビジネスに用いるアカウントでは、それらを利用する消費者のためになる情報を発信しなければならないのです。水たばこ店のように、既存顧客の一部にとって有益な情報を投稿したり、求人や店舗の改装の様子など、多くの人々にとって意味をなさない情報は、適切ではありません。既存顧客の利用率や利用額を向上させたい場合であっても、求人情報や営業意外の投稿は不要だと言えます。

新規顧客を獲得するためには、ユーザーがどの投稿からでも商品・サービスに興味を持てる内容にしなければなりません。水たばこという文化の紹介、楽しみ方の解説など、短い言葉で簡潔に各投稿に添付しなければならないのです。また、それらを他者に共有したいと思えるような、優れた写真・動画を使用しなければなりません。水たばこ店のインスタグラムは、人物が登場したりイラスト投稿があったり、加工された写真と加工されていない写真が混合するなど統一性もなく、クオリティが低いと言わざるを得ないでしょう。

お得情報の掲載タイミング

インスタグラムを使って「〇〇%オフ」「割引」など、顧客にとって得になる情報の掲載は必要です。しかし、頻繁な割引は、逆効果になるばかりか、既存顧客が店舗に感じていた価値の低下にも繋がり売上減少を引き起こす恐れがあります。割引等のお得情報は、希少だからこそ大きな力を持ち、集客を実現するのです。頻繁に行っていると、それが通常価格となり、割引を行っていない既定の状態に戻ると「高い」という意識をもたらしてしまいます。また、「割引するのは価値がないから」「売れないから」というネガティブな発想ももたらしてしまう恐れがあるのです。お得情報を掲載するのは、季節のイベントやそれらしい理由が存在する時期に限定しましょう。期間を決めることはもちろん、「新規」「紹介」など使用できる人を限定することもおすすめです。

アカウントの使い分け

店舗用インスタグラムでは、新しい層へのアプローチや新規顧客の獲得が必要であることから、誰にでも分かりやすく簡潔な店舗紹介が必要です。フィード投稿として、定期的に投稿する内容は、店の常連以外でも興味を持てる内容にしなくてはなりません。しかし中には、どうしても詳しい店舗の様子、サービス内容の詳細や豆知識等を発信したいという経営者もいます。

どうしても既存顧客をターゲットとした情報を発信したい場合、サービスに関する詳しい情報を掲載したい場合は、アカウントの使い分けを行いましょう。複数のアカウントを開設し、それぞれにコンセプトを持たせて運用する方法です。どちらのプロフィール欄にも、それぞれのアカウントURLを添付しておけば、スムーズに行き来できフォロワー増加も期待できます。同じアカウントを使って、異なる特徴を持った情報を発信してしまうと、訴求力を失う恐れもありますし、フォロワー離れにも繋がる恐れがあるのです。

意味のあるハッシュタグを

近年、ハッシュタグをあえて一切添付しない投稿が、小規模な流行を見せています。ハッシュタグは、投稿を見つける際重要な役割を担うものです。それらを一切付けないのは、1つの投稿にたいして多すぎるハッシュタグへの抗議、ハッシュタグがなく見つけにくい投稿という希少性の演出などが理由となっています。確かなファン層、外部サイトからの流入が期待できるのであれば、ハッシュタグを添付する必要はありません。しかし、店舗用インスタグラムとして大きな役割を未だに担っていないアカウント、顧客層との接点がないアカウントは、正しいハッシュタグを複数添付するようにしましょう。

ハッシュタグは、フォロー・フォロワー関係にない人物にも、情報を届けることのできるツールです。インスタグラムは、無料で店舗情報を消費者に見せられる優良ツールであり、効果的に情報を届けるためにはハッシュタグが必要となります。ハッシュタグを添付する際は、ターゲット層が検索するであろう文言を使用しましょう。例えば、男性をターゲット層に設定しているのに、女性が頻繁に使用するハッシュタグだけを添付していても意味がありません。

また、ハッシュタグは、利用頻度や流行を簡単に調べることができます。頻繁に利用されているハッシュタグを添付することにより、流行を求める大勢に情報を発信することも可能です。ハッシュタグを使用する場合は、店舗や事業内容、投稿内容と必ず関連性のあるハッシュタグを使用しましょう。異なる意味を持つハッシュタグの使用は、ユーザーを騙す行為であり、非常に嫌がられます。

SNS媒体の選択

店舗用アカウントの運用を考えた時、「Twitter」「YouTube」「インスタグラム」どれを使えばいいのか迷う人もいることでしょう。また、これら主要媒体全てを「併用しなければならないのか」と不安を感じる事業者もいます。まずは、どのようにして店舗用媒体を選ぶべきか、ポイントをご紹介していきましょう。SNS媒体を選択する時は、媒体の特徴と、店舗のメリットやポジティブな面が一致するものを選ぶ必要があります。例えば、店舗がカラフルで愛らしい小物が多数並んでいる場合、写真と相性が良く、使用する媒体はインスタグラムが適しているでしょう。非常に簡潔に説明しましたが、SNS媒体にはそれぞれ得意とするコンテンツが存在し、各媒体を利用する層にも特徴があります。つまり、店舗の強みを存分に発揮できる媒体、ターゲット層が類似する媒体を選択する必要があるのです。

また、SNS媒体の併用についてですが、効果的な場合もあれば、全く意味をなさない場合もあります。例えば、インスタグラム及びYouTubeにそれぞれのリンクを設定し、写真と動画コンテンツを分けて発信するという併用方法は、意味があると言えるでしょう。媒体の特徴を活かしていること、双方のユーザーが行き来しやすい導線を確保している部分が評価できます。複数の媒体を関連性のない名称で運用したり、どちらか一方の情報を否定するようなコンテンツを発信するなどの併用は効果的ではないでしょう。

店舗用インスタグラムは集客以外にも効果を発揮する!

 
 
 
 
 
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インスタグラムは、実店舗を持つ企業・事業者にとっても強い味方となります。発信する内容、SNS媒体の機能を正しく理解し効果的に活用することにより、集客だけではなく多くの可能性を得ることができるのです。店舗用としてインスタグラムを運用するのであれば、インフルエンサーの起用も検討しておきましょう。インスタグラムの内容以上に、情報を発信する場所、つまりインフルエンサーたちの活躍が重要になるのです。「インフルエンサーの見つけ方がわからない」「どのようなインフルエンサーを起用していいかわからない」という企業は、インフルエンサーと企業を繋ぐマッチングプラットフォーム「トリドリマーケティング」を活用してみましょう。多くの案件実績を持つ、インフルエンサーが55,000人以上在籍しています。お手軽にインフルエンサーマーケティングを体験することが可能です。

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