UGCを活用した企業のInstagram運用事例7選
UGC活用の大きなメリットと効果的な活用事例
消費者に、自社商品やサービスを知ってもらう・利用してもらうために実施するマーケティング手法です。古くから多くの企業で、様々なマーケティングが実施されてきました。近年では、SNS媒体を活用したSNSマーケティングや、それぞれのSNS媒体で活躍するインフルエンサーを起用した、インフルエンサーマーケティングが主流です。古くから活用され、現在も根強い人気を持っている、リアルマーケティングなどもあります。
SNS媒体を活用したSNSマーケティング、インフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングと相性が良く、頻繁に取り入れられている方法がUGCと呼ばれるものです。最新のマーケティング手法においてUGCが取り入れられている要因は、SNS媒体やインフルエンサーと相性がいいだけではありません。UGCを利用することに、大きなメリットが存在するからです。今回は、UGCとはどういったものなのか、具体的なメリットと合わせて解説していきましょう。UGCの活用方法だけではなく、UGCの集め方やポイントまで詳しくご紹介していきます。
UGC活用のメリット
企業がマーケティングを行う際、積極的にUGCを活用する理由は、メリットが存在するからです。UGCには、集めにくいといったデメリットや、企業が求めているUGCと乖離するのではないかといった懸念が存在します。多くのメリットがあっても、デメリットが大きすぎる場合、取り入れることは難しくなってしまうでしょう。ここでは、UGCが企業に与えるメリットと、UGCに対する懸念事項の真相について、ご紹介していきます。UGCの活用には、どのようなメリットがあるのか?またデメリットは解消できるのか?など、詳しく解説していきましょう。
UGCとは
UGCとは、User Generated Contentの頭文字を用いた略称です。厳密には、企業や商品との利害関係を持たない、一般消費者が作成したコンテンツを意味しています。一般消費者が自ら購入した商品の利用風景を写真や動画で撮影したものや、同じく消費者がサービスの提供を受けた場面を撮影したものなどです。サービスや商品の利用風景だけではなく、レビューや口コミサイトへの投稿、SNS媒体に商品やサービスに関する記事を投稿することもUGCと呼ぶことができます。つまり、SNS媒体やデジタルデバイス内には、UGCが多数存在し、私たちは意図せず頻繁に接触しているという事なのです。
企業や商品との利害関係がないことから、信頼度の高い情報として愛されていたUGCですが近年では、企業や商品との利害関係が発生していても、作成されたコンテンツをUGCと呼ぶ場合もあります。インフルエンサーなど、他者に多大な影響力を持つ一般人が作成したコンテンツなどです。インフルエンサーは、芸能人や著名人以上の影響力を持っていることも少なくありませんが、基本的には「一般人」「消費者」という区分に分けられます。フォロワーから見ると、インフルエンサーは自分たちと同じ消費者であり、作成されたUGCはこれまで同様信頼度の高い情報として処理されるのです。
リアリティによるマッチングリスク意識の解消
ほとんどの場合、UGCを作成するのは一般消費者です。購入した商品、利用したサービスに関する情報を、UGCとして発信します。重要な事は、発信者の目線とそれらを受信する人々の視点です。UGCを発信する人々は、一般消費者であり、一般人として感じたことをUGCとして発信します。そして、それらを受け取る人もまた消費者なのです。UGCを発信する人と、必要としている人の目線が同じであることから、リアリティのあるコンテンツが作られます。また、本当に必要としている情報が盛り込まれるため、消費者にとって参考になる情報としてUGCが完成するのです。これが、UGCのメリットだと言えます。
購入する前、多くの消費者は不安を感じます。購入する商品、対価を支払うサービスが本当に適しているのか、また購入時期や個数など、様々な部分に不安を感じます。このような状態が、マッチングリスク意識です。つまり消費者が購入前に感じる不安感を解消しなければ、対価を支払うことはありません。マッチングリスク意識を解消する方法として適切な事柄は、口コミを掲載したり消費者から寄せられた質問と回答を掲載することです。利用方法、応用方法を詳しく掲載しておく方法もあります。つまり、UGCを活用することによって、マッチングリスク意識を解消し、購買行動を促すことができるのです。
親近感
UGCでは、実際に購入または利用していないにも関わらず、疑似体験をすることができます。自分の状況と近しい人物を探し出し、投稿されたUGCを見ることによって、使用方法から注意点まで幅広い情報を手に入れることができるのです。自分と近しい状況を持つ人物が、実際に使用している姿を見ることによって、親近感を感じ、購買行動が起こりやすくなるというデータも存在します。
また、親近感を感じることにより、前項でご紹介したマッチングリスク意識の解消にも役立つのです。さらに、UGCが掲載される主な場所は、SNS媒体であり、SNSは即座にコミュニケーションをとることができます。購入前に感じている疑問を、UGC投稿者に投げかけることも可能なのです。
自由な視点
UGCを投稿する人物は、プロのカメラマンでもありませんし、マーケティング知識を持った勤め人でもありません。そのため、UGCをマーケティングに取り入れることに、リスクを感じる企業も存在します。しかし、UGCには企業側が発信した用途とは異なる活用方法や、違った角度から撮影した写真、動画など、様々な切り口で情報発信されるので新たな訴求軸を見出すことができるのです。
UGCに多くの情報が掲載される理由は、固定概念や規則が存在しないからです。企業として商品・サービスのマーケティングを行う際、多くの制約がつきまといます。企業として発信していいことと、悪いこと、様々な関係上発言・明記できない情報も存在するのです。そのため企業側はマーケティングのプロでありながら、必ずしも最も優れた情報、広告を掲載しているとは限りません。多くの制約をクリアした、トラブルリスクの少ない内容を発信しているのです。
一方UGCを発信するのは一般人であり、企業や商品と利害関係を持っていません。企業が有している多くの制約がないため、自由な発想を自由に表現することができるのです。動画や写真だけではなく、文字やイラストなど、様々な発信方法が存在するSNS媒体は、よりUGCの表現力を高めたと言えるでしょう。しかし、誰でも発信できること、どんな内容でも掲載できる近年の状況は、トラブルの元になる場合もあります。
ポジティブな口コミ
企業がマーケティングに使用するため、多くのUGCを集めることには、メリットが存在します。もちろん、魅力的な写真や動画、新しい使用用途を探れたり、公式アカウント等に掲載できることもメリットの1つです。UGCを多数掲載し、企業としての信頼度を向上させることもできます。優れたUGCを探し、投稿者をアンバサダーとして迎え入れたり、マーケティングへの協力を依頼することもできるでしょう。UGCのメリットは、他にも存在します。
UGCを投稿するシーンとして一般的なのは、アンバサダーに就任した場合や、企業が実施するキャンペーンの応募時です。どちらも、ある程度素性を明かす必要があります。アンバサダーは当然ですが、キャンペーンに応募し当選するためにも、ある程度の身分を開示する必要があるのです。このように、匿名性の乏しい場面では、ネガティブな口コミが出にくいということが分かっています。匿名性が高まり、自身のみがより安全になるほど、ネガティブな口コミであったり、商品・サービスに対する批判が高まるという事がわかっているのです。つまり、UGCを集めると同時に、ポジティブな口コミも集められ、それらを消費者の意見として掲載することもできるのです。
また、キャンペーン応募としてUGCを募る場合、上記よりさらに良質な口コミが集まりやすくなります。キャンペーン参加者は当選するため、企業の目にとまるように工夫を施すのです。良質な意見を掲載したり、商品に関する優れた写真を添付し、企業の気を惹こうと試みます。そのため、UGCだけではなく、多くのポジティブな口コミを集めることができるため、それらを使ったキャンペーンはメリットが多いのです。消費者の口コミ、利用した感想等は、恐らく全ての企業が欲する情報でしょう。近年では、口コミを集める有料サービスも登場する程です。それらを無料でしかも良質なものばかり集められるというのは、大変大きなメリットだと言えるでしょう。
広告への嫌悪感
企業が発信する情報全てを、「広告」「マーケティング」と捉える人も少なくありません。確かに、企業が発信する情報には多くの戦略が関係していますし、いずれも考えぬかれた内容となっています。しかし、全てが購買行動を促す「広告」とは限らないのです。情報開示や報告、紹介など様々な意味が含まれている場合もあります。様々な意味があったとしても、その全てを消費者が理解することは難しいでしょう。そのため、企業が発信する情報全てを「広告」と考え、嫌悪感を持つ消費者も多々存在するのです。
さらに、近年ではYahoo!やGoogleなどの大手検索ツールではなく、InstagramなどのSNS媒体が検索ツールとして積極的に活用されています。その理由は、Yahoo!やGoogleなどの大手検索ツールには、広告が多数掲載されているからです。検索後表示されている内容が、広告なのか情報の1つなのか読み解けない消費者もいるほど、あらゆる場所に広告が表示されています。より正しい情報が知りたいと願う消費者にとって、メリットばかりを発信する広告は邪魔であり、排除したいと思う事柄なのです。
しかし、このような状況も、発信者を変えることによって変化させることができます。それがUGCの活用であり、インフルエンサーなどの起用です。情報を検索する消費者と同じ立場の人々が発信している情報であれば、広告に対する嫌悪感を抱かせずに済みます。なぜなら、消費者が発信する内容は「広告」と認識しずらいからです。広告に対する大きな嫌悪感を排除し、発信する情報を素直に受け取らせるため、UGCやそれらを発信するインフルエンサーの起用には大きなメリットがあるのです。
運用コスト
UGCには、低コストで利用できるという大きなメリットが存在します。企業が広告などのマーケティングを行う時、商品やサービスをより良く表現できる媒体の用意が必要です。写真であったり、動画またはその両方の場合もあります。それらを用意するためには、撮影費用や場所代、人件費など様々なコストが発生してしまうのです。他にも、広告枠の確保や、拡散に必要な人材の起用等も必要になるでしょう。そのどちらにも、さらにコストが発生してします。広告などのマーケティングには、企画から分析まで長い時間と多大なコストがかかってしまうのです。
しかし、UGCであれが近しいことが低コストで実施できます。UGCは消費者目線で、最も商品・サービスがより良く見える瞬間をとらえたものです。撮影等は消費者が実施してくれるため、企業側にコストは発生しません。さらに、無料で作成・運用できる公式アカウントを広告枠として使用することにより、枠の確保も不要になります。企業側が行うのは、UGCを集める企画の考案と、UGC選定くらいでしょう。UGCの活用は時間も、コストも大幅に削減することができるのです。
クオリティ
撮影のプロでもなく、マーケティングに関するノウハウもない消費者が作り出すUGCのクオリティに、不信感を抱く企業も存在します。しかし、SNSマーケティングを実施したことがあったり、公式アカウントを運用している企業であれば、消費者の作成する投稿はクオリティが高いことを知っているでしょう。消費者が作成するコンテンツのクオリティは、決して低いものではありません。企業と同等もしくは、それ以上も少なくないのです。普段から身近な存在として、頻繁にSNS媒体を利用していること、そしてどのような方法が最も魅力的に見えるのか考えていることが、高いクオリティに繋がっています。
UGC活用成功事例
ここでは、これまでに実施されたUGC活用成功事例をご紹介していきます。どのようにして、UGCを集めたのか、キャンペーンや企画内容等も合わせてご紹介していきましょう。
canon_eosm
カメラなどの撮影機器を製造、販売しているcanonが実施したUGC収集キャンペーンは、効果的な企画でした。販売しているミラーレスカメラ「EOS M100」を使って撮影した写真を、募集したものです。公式アカウントには、消費者が撮影した数多くの美しい写真が掲載されています。
集まったUGC件数は、20万件以上あり、フォロワー数も比例して12万人を突破していました。消費者が撮影した写真、つまりUGCを掲載することにより、「商品を使用するとどの様な写真撮影が可能か」を一目で伝えることができます。さらに、購入前に疑問点があれば、UGC投稿者にコンタクトをとり、不安を解消することもできるのです。
#ノザキのコンビーフの食べ方
国産コンビーフを取り扱う川商フーズは、コンビーフの活用方法に関するUGCを募集しました。飲食物に関する活用は特に、家族の食を預かっている主婦層や女性層に、大変喜ばれるのです。そのため、当キャンペーンでも、UGCが多数集まりました。UGCに掲載されたレシピを「作ってみた」などの感想も多数寄せられており、公式アカウントの活性化にも繋がったと言えるでしょう。
ニトリ
商品紹介、使用用途の公開は、ニトリでも実施されています。ニトリでは、季節のイベントであるクリスマスに合わせた関連商品を販売し、それらの活用方法をUGCとして募集しました。ハッシュタグを指定し、収集・分析しやすくするなど、随所に工夫が見られます。当キャンペーンの魅力は、賞品を用意した部分です。UGC収集は、自尊心や開示欲求を刺激するため、見返りがなくても参加する人がいます。しかし、見返りつまり賞品を用意することにより、参加者を増やすばかりか、UGCの質を高めることもできるのです。
HISTRIPフォトコンテスト
旅行代理店であるHISは、日本全国に点在する歴史的な場所の写真を募集しました。「歴史的」という指定以外、特に規約は存在しません。当キャンペーンの写真は、自身の近場でも撮影できますし、有名な観光スポットに出向いて撮影することも可能です。ごく自然に、旅行などの外出も促せるキャンペーンだと言えます。当キャンペーンには、歴史と関係深い古民家への宿泊券や、平安神宮会館オリジナル御朱印帳などが賞品として用意されていました。キャンペーンの世界観や、ターゲット層に適した賞品を用意したことにより、訴求力の高い整ったキャンペーンだったと言えます。
#maru_fashion
UGC収集キャンペーンは、地域活性化にも役立てることができます。当キャンペーンは、丸の内周辺情報を発信する女性誌とコラボしたキャンペーンでした。丸の内近辺で購入したファッションアイテムを使用したコーディネートを写真撮影し投稿します。その中から、厳選し丸の内ナンバーワンコーディネートを決定するというキャンペーンでした。丸の内近辺の活性化にも繋がりますし、参考にするため公式アカウントや女性誌を読む人も増加するなど、多方面に多くのメリットを与えたキャンペーンです。丸の内を利用できる人のみ参加できるという、参加者を限定する内容だったものの、投稿は2,000件以上と大変注目が集まったキャンペーンでした。
「手をつなぎたくなる」平塚市
人気観光スポット湘南平塚市で、「手を繋ぎたくなる場所」を撮影し応募するキャンペーンでした。等キャンペーンでは、消費者はUGCを用意するため、実際に平塚市を訪れなくてはなりません。さらに、より魅力的に見える場所を、積極的に選んで撮影するため、良質なUGCを収集することができるのです。訪問者を増加させ、さらに魅力的な観光案内写真も手に入れることができたキャンペーンです。
ウエディングフォトキャンペーン
体験する機会が少ない事柄は、より失敗したくないと考えます。一生に一度のイベントであれば、最高のモノに仕上げたいため、あらゆる情報を積極的にかき集めるでしょう。等キャンペーンは、そのような心理を上手く使ったキャンペーンです。結婚式の様子を撮影し、指定されたハッシュタグ「プリンスホテルのウエディング」を添付して応募します。このような投稿を行うと、SNS媒体で「結婚式」を検索した時、自社に関する情報をヒットさせることができるのです。さらに、実際に結婚式を行った人々の写真を見せることができるため、親近感や信頼感を与えることもできます。「プリンスホテルのウエディング」が「人気」「優れている」とアピールすることができるのです。
UGC活用の注意点とポイント
UGCには、大きな可能性と多くのメリットが存在します。しかし、その全てを手に入れるためには、UGC活用の注意点とポイントを理解しておかなければならないのです。「効果的」ということだけを頭に入れて何かを実施しても、本当の効果を引き出すことはできないでしょう。マーケティングにおいて、公式アカウントの運営は重要だということは周知されているものの、その理由や方法が理解できず、フォロワーを増やせない公式アカウントも少なくありません。UGCも、同様です。SNS媒体を活用したマーケティングには、これまでのマーケティングと異なるポイントや注意点が存在するため、それらを正しく理解し、そして実行する必要があります。ここからは、UGCの効果を最大限に活かすポイントと、失敗するリスクを最小限に抑えるための注意点を解説していきましょう。
感謝の気持ち
UGCを集める時、多くの場合キャンペーンを実施します。キャンペーンの応募要項を設定し、UGCを募る方法です。キャンペーン実施によって、多くのUGCを集めることができますが、キャンペーン当選者として発表されるのは、一握りでしょう。多くのUGC作成者は、評価されないまま終わってしまいます。しかし、当選しなかったUGCも、企業にメリットを与えますし、活用の場面は多々存在するのです。そういったものに、感謝の気持ちを示さなくてはなりません。
近年のキャンペーンでは、当選者にのみ個別に連絡するといった方法が用いられます。確かに、応募が多すぎる場合、全てに連絡を返すことは不可能です。しかし、何かしらの形で参加者全てつまり、UGCを贈ってくれた相手に敬意を示さなければなりません。このような気遣いが、企業と消費者の信頼関係であり、次のキャンペーン等に繋がるのです。感謝を伝える方法としては、自社HPに掲載したり、公式アカウントに日替わりで表示させるなどの方法があります。HP掲載や日替わり表示は、訪問者の増加にも役立てることができるでしょう。豪華な賞品、手間のかかる方法を用いる必要はありませんが、参加者への感謝と、当選者以外とのチャンス作りを怠らないように注意してみてください。
ハッシュタグ
集まったUGCを別媒体に展開したり、公式アカウントで掲載する際は、作成者を明確に表示する必要があります。TwitterやFacebookでは、リポスト機能が備わっているため、簡単な操作によってUGCに作成者アカウントを表示することが可能です。Instagramであれば、リグラム用アプリを活用したり、ストーリーズのシェア機能を活用する方法があります。より簡単にリポストを行うため、専用のハッシュタグを使用するのもおすすめです。
使用するハッシュタグは、「#repost」です。どちらか一方を投稿時に添付することにより、UGCであり、他者が作成した画像であることを示すことができます。UGCを活用するのであれば、オリジナルのハッシュタグも作成しておきましょう。オリジナルのハッシュタグを使用することにより、UGCを効率的に収集・分析することができます。その際、ブランド名や社名など一般的に使用されることが予想できるハッシュタグは避ける必要があるでしょう。UGC以外に、使用される可能性があるからです。
質と内容の確認
集まったUGC全てが、優れたものとは限りません。集まったUGCの質や内容を確認し、適切なものを選択する必要があります。選び方の例としては、掲載する媒体に適しているかなどです。YouTubeに掲載予定なのに、写真を選択するのは適していません。動画として作り直すのであれば、写真でも構いませんが、媒体の強みを活かしきれているとは言い難いでしょう。同様に、Instagramで活用するのであれば、ある程度質の高い写真を採用する必要があります。
確認する内容としては、UGC投稿に寄せられたコメントなどです。消費者の反応を確認することにより、そのUGCがどのような影響を与えるのか、ある程度想定することができます。他にも、盗作や著作権など、細かい確認が必要です。質や内容の確認を怠ると、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。
投稿者の素性
解説した通り、UGCを使用する際は、UGCであることがわかるように表示しなくてはいけません。UGCの作成者を明記してもいいでしょう。公式アカウントや、自社HPにUGCを載せるということは、その人物に協力してもらうという事であり、採用した責任が伴います。仮に、反社会的な人物であったり、それに近しい言動が見られる人物だった場合、企業側の責任が問われる恐れも十分にあるのです。
そのため、UGC投稿者の素性は、ある程度把握しておかなければなりません。フォロワーとのやり取りや、過去の投稿を見返す必要があるでしょう。このような作業には、ある程度時間がかかってしまいます。そのため、優れた人材をアンバサダーとして起用する場合もあるのです。毎回の素行調査が不要になるため、工数やコスト削減に繋がります。アンバサダーの起用に前向きになれない場合は、起用そのものを専門企業に任せてみましょう。SNS媒体で活躍する人材を紹介する専門企業に任せることにより、不必要なトラブルを回避することができます。
情報の正しさ
マーケティングに使用するUGCは、記載されている情報が正しいか事前に確認してから掲載しましょう。UGCには、消費者のオリジナルな使用方法が、紹介されている場合もあります。企業のHPや公式アカウントにそれらを掲載した場合、企業が認めた方法として認知されるのです。「認知」が「推奨」と変換される場合もあります。掲載されている情報によって、後々トラブルが想定されないか、実践して問題ないかなど確認しておきましょう。もし、間違った認知として広めたくない場合は、注意書きをしてから掲載する必要があります。
1度、インターネット上に掲載してしまうと、完全に消し去ることはできません。投稿を削除しても、掲載したという事実や記載されている内容は、半永久的に残ってしまう恐れがあるのです。UGCの写真または動画の内容から、記載されている文言まで、細かく確認するように心がけましょう。
修正
もし、投稿されたUGCの情報が間違っていた場合は、どのように対処すればいいのでしょうか。作成者に、修正を依頼する方法もありますが、応じてもらえない可能性もありますし、時間指定を受けてまで応じるメリットは消費者側にはありません。もちろん、企業側で内容を修正することはNGです。仮に、投稿者に許可を取った場合は、修正しても問題ありませんが、確認後の様子を知らせる手間もあるため、効率的ではありません。
UGCを適切に活用し多くのメリットを手に入れよう
メリットとデメリットを理解した上で上手にUGCを活用すれば、効果的な運用に繋がるはずです。前項で解説したポイントや注意点を理解し、これまでに実施されたマーケティング事例を見返すことにより、自社に合った活用方法やキャンペーン内容が見いだせるでしょう。いずれも、SNS媒体を使用したマーケティングでは、媒体の特徴を理解し、正しい拡散が重要となります。注意点やポイントを理解したうえで、正しい方法で運営していかなければならないのです。
その際気を付けるのが、拡散する人物の起用基準でしょう。情報を発信する人材によって、受け取る消費者の印象は大きく変化します。受け取り側に拒絶反応を感じさせない、影響力を持ったインフルエンサーを起用する必要があるのです。しかし、インフルエンサーを起用したことのない企業、インフルエンサーの選択ノウハウを持っていない企業も少なくありません。そのような場合は、一度専門業者に相談してみましょう。弊社では専門的なアドバイスから具体的な実施方法までサポートしておりますのでどうぞお気軽にご相談ください。
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