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【企業編】インスタグラムユーザー名の決め方は?ポイントや注意点を解説

【企業編】インスタグラムユーザー名の決め方は?ポイントや注意点を解説
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Instagramアカウントはユーザー名からこだわろう

SNSのアカウントを持っていると、SNSフォロワー限定のキャンペーンを始めとした今までのマーケティング手法とは違う様々な施策を行うことができます。さらに最近ではテレビや新聞ではなくSNSを使って日常的な情報収集を行っている人の割合も高まってきているため、今までSNSアカウントを持っていなかった企業がSNSアカウントを取得することで新たな顧客を獲得できる可能性も高くなるでしょう。

このようにSNSキャンペーンや、あるいは最近注目されているマーケティング手法であるインフルエンサーマーケティングをしようと思った場合、一つだけSNSのアカウントを取得するのであればInstagramがおすすめです。InstagramはTwitterほど頻繁な更新が要求されませんし、インフルエンサーマーケティングなどのマーケティング戦略として利用している企業が多いため常にInstagramを使って企業の情報を収集しているという消費者も少なくはありません。そのため、Instagramがあればそれだけで消費者とのコンタクトの機会を増やすことも可能でしょう。

しかし、Instagramのアカウントに限らずSNSのアカウントを新規で取得して運用しようとする際に、最も頭を悩ませるのがユーザー名(アカウント名)を決めることです。企業がプロモーション活動の一環としてSNSアカウントを運用しようとする場合、個人で利用する時と同じように適当に決めることは好ましくありません。しかしながら、だからといって企業名を単に含んだだけのユーザー名では面白みがありません。大手の企業であればそうした硬派な雰囲気を好む消費者も多いかもしれませんが、ベンチャー企業やD2Cのような形態の企業、あるいはインフルエンサーが自身でブランドを立ち上げるような消費者とのコミュニケーションが多く距離が近い企業の場合は親しみやすいユーザー名の方が好まれる可能性が高くなります。今からInstagramのアカウント、あるいはその他のSNSのアカウントを作るという企業のSNS運用担当者の方は、ぜひユーザー名からこだわってSNSアカウントを作成してください。

Instagramのユーザー名とは

そもそもInstagramのユーザー名とはどの部分のことをいうのでしょうか。Instagramでユーザー名といえば、他のSNSでは「アカウント名」と呼ばれることもある英数字や記号だけで構成されている部分のことを言います。

たとえば多くの人が利用しているスターバックスのInstagramアカウントを例に説明してみると、スターバックスのInstagramアカウントにおける「ユーザー名」は「starbucks_j」となり、「スターバックス公式」という日本語表記の名前は「ユーザーネーム」あるいは単に「名前」と表現されます。Instagramにおけるユーザー名は他のSNSとは少し認識が異なるので、プライベートなどで他のSNSに慣れ親しんでいる方は注意した方が良いでしょう。

さて、このユーザー名ですが検索の時に利用されることも多いためInstagramでは非常に重要な要素となります。「分かりやすいように〇〇会社という名前にしたい」と思う人も多いかもしれませんが、実はInstagramのユーザー名には半角英数字・アンダーライン( _ )・ピリオド( . )の三種類の文字と記号しか使用することはできません。アンダーラインと似ていますがハイフン( – )は使えませんので注意してください。また、ピリオドは使えるもののユーザー名の先頭にピリオドを使ったり連続してピリオドを使ったりすることはできません。さらに、当然ながら既に他のInstagramアカウントが使用しているユーザー名を使用することはできないので、この点も注意した方が良いでしょう。個人がプライベートで使うInstagramアカウントとは違い企業アカウントを作成する場合にアカウント名が重複する可能性はそれほど高くありませんが、場合によっては違うユーザー名も考えなければなりません。

Instagramの利用を開始する際にはこのユーザー名を含めて色々な要素を一度に決めなければなりません。しかし、ここで決めるユーザー名などは後から何度でも無料で変更することは可能なので安心してください。ただし、個人で利用するアカウントなら変更はそれほど支障はありませんが、企業が運用しているアカウントで何度もユーザー名を変えるのは推奨されません。この理由に関しては後述しますが、念のため覚えておいてください。

ユーザー名の付け方9選

Instagramを活用してプロモーション活動を行う時、ユーザー名は非常に大切な要素となります。もちろん後から何度でも変更することはできますが、できるだけ変えない方が運用がしやすくなるでしょう。ユーザー名はいわば「Instagram界における名刺」となるものですので、慎重に決める必要があります。

それほど大切なユーザー名ですので、どのように決めれば良いか悩む人は多いのではないでしょうか。先ほど触れたように消費者の数が多い大企業であればオーソドックスに企業名を使用したユーザー名が好まれますが、ユーザーとコミュニケーションを取る機会が多く持てるような比較的小さな企業の場合は少し凝ったユーザー名の方が親しまれやすいと言われています。また、仮に大企業であっても抱えているユーザー層によってはユーモア性のあるユーザー名の方が好まれる場合もあります。

すなわち、ユーザー名は企業規模やInstagramの開始時期で決めるべきものではなく、企業が抱えている消費者の好み、あるいは運用するアカウントがターゲットとしている消費者の行動特性によって決定されるべきものなのです。では、オーソドックスに企業名を用いたInstagramのユーザー名ではなく、少しユーモアがあって親しみやすく、しゃれたユーザー名を付けるためにはどのような付け方が良いのでしょうか。着眼点として9つのポイントを紹介していきます。

名前を他の文字に変換

分かりやすくも少ししゃれた雰囲気のユーザー名にしたいという場合は、まず企業名や取り扱っている代表的な商品を他の文字に変換できないか試してみましょう。たとえばスケート用品を主に扱っている企業がInstagramのユーザー名を決める時は単純に「skate」とするよりも「sk8」とした方が少し面白く感じられるでしょう。

同様に毛糸の商品や編み物関連のグッズを多く取り扱っている企業であれば「keito」ではなく「k10」にしてみたり、バレンタインやクリスマスのギフトを多く取り扱っている企業は「love」を「0」にしたり、バイク用品であれば「bike」ではなく「by9」など、もじり方は色々存在しています。

イメージとしては、自分専用のプライベートのメールアドレスを取得する時に「ナナ」という名前の女性が「7」を使ったり「アイ」という名前の女性が「i」や「love」にするような変換の仕方を想像すれば分かりやすいのではないでしょうか。この「他の文字に変換する」というテクニックは、あまりにも分かりづらかったりマニアックな知識がないと分からないような場合は歓迎されませんが、「少し考えれば分かる」や「企業のファンであれば誰もが分かる」という程度の難易度を意識すると、気付いた人に楽しんでもらえるというメリットもあります。消費者に、いわゆる「アハ体験」を与えるようなイメージで考えてみてください。

自分の趣味のジャンルを入れる

こちらは一般的な企業ではなくインフルエンサーが新しいブランドを立ち上げる時のユーザー名を決める際や、あるいはD2Cなどの形態の企業がユーザー名を決める時におすすめの着眼点です。ユーザー名の中に自分の趣味のジャンルにまつわる単語を入れることで、実際にInstagramアカウントを運用している人となりが消費者に伝わりやすくなり親しみやすさを持たれるでしょう。

たとえばスポーツに関するジャンルのインフルエンサーとして活躍している「ケン」という男性が、新たにブランドを立ち上げるとします。その場合「ken_sports」や「ken_market」というユーザー名にしても良いですが、もしスポーツの中でも特にサッカーが好きで今後サッカーに関する用品を多く取り扱う予定があるのであれば「ken_soccer」のようにユーザー名でそれを宣言するのも良いでしょう。

Instagramに限らず、SNSは双方向のコミュニケーションツールですので消費者は運用担当者とコミュニケーションを取ることを好みがちです。大きな企業で複数のSNS担当者が要る場合は趣味を取り入れたユーザー名にしづらいかと思いますが、規模によっては検討してみるのも良いのではないでしょうか。

企業名・店舗名を使う

オーソドックスなInstagramのユーザー名にしたい場合、企業名や店舗名を使うのももちろん良いでしょう。ここまでに紹介してきた名前を他の文字に変換したり自分の趣味のジャンルを入れるなどのユーモアはありませんが、シンプルながらも覚えやすいので多くのInstagramユーザーに親しまれやすいというメリットがあります。

それでもどうしてもシンプルすぎて気になるという人は、企業名の前後を「v」で囲ってみるなどのアレンジをすると良いでしょう。例えば「v_企業名_v」というようにすることで、なんとなく企業名がピースサインをしているような雰囲気にすることができます。企業名によっては、最初に紹介したように「他の文字に変換する」というアレンジ方法が使えないというケースも珍しくはありません。そうした企業や店舗でもシンプルなユーザー名だと消費者層の好みと一致しないと感じられる場合は、このような誰でも使えるアレンジをすることで親しみやすさをアップさせることができるでしょう。このアレンジ方法は誰でも使えるというだけではなく、深く考えなくてもすぐにユーザー名を決めることができるというメリットもあります。できるだけ早期にInstagramを始めたくてユーザー名について考えこんでいる暇がないという人は、この方法を採用してみてください。

英語にする

アレンジはしたいけれど「v_企業名_v」のようなアレンジは少しフランクすぎてブランドイメージと異なってしまう、という場合もあるでしょう。その場合は、取り扱っている商品を英語表記にするだけでも雰囲気を大きく変えることができるのではないでしょうか。たとえばかき氷の専門店が店舗名とともにかき氷を取り扱っていることをアピールするためにInstagramのアカウントを開設する時、そのままユーザー名を設定すると「店舗名_kakigoori」のようになってしまいます。このままでももちろん問題はありませんし、ローマ字表記ということで読みやすさはあるでしょう。しかしながら、なんとなくかっこ悪い・ださいと感じてしまうのも無理はありません。

その場合、単語を英語に変換するだけでもしゃれた雰囲気を出すことができます。たとえばかき氷であれば「shaved ice」が英語表記となりますので「shaved_ice_店舗名」とするとローマ字表記とは少し異なる雰囲気にすることができます。Instagramのユーザー名は30文字まで使えるので、商品にもよりますが英語名表記にしても文字数がオーバーしてしまうことはそれほどないでしょう。

また、英語表記にすることで日本の消費者だけではなく海外の消費者からも分かりやすいアカウントになるというメリットもあります。おすすめアカウントの一覧に掲載された時、外国人観光客が何を取り扱っている店舗かすぐに分かれば来店のきっかけになるということもあるでしょう。インバウンド需要を高めたい店舗は、こちらの方法を検討してみるのも良いのではないでしょうか。

母音を連続させる

変わった雰囲気を持ったユーザー名にするためには、母音を連続させて叫んでいるイメージのユーザー名にすると若者から親しまれやすいアカウントにすることができます。実際、「GreeeeN」というボーカルグループもあるように母音の連続は読みづらくなるリスクも少なく受け入れられやすいアレンジ方法の一つです。

「spooorts」や「fashiooooon」など、特定の母音を連続させることで元気が良く勢いがある雰囲気にアレンジすることができるでしょう。「faaaaaaashiooooooon」のように複数の母音を連続させてしまうと読みづらくなってしまったり意味が分からなくなってしまう恐れがありますが、一つの母音だけを連続させるのであれば支障はきたしません。

先ほど例に挙げた「GreeeeN」は「メンバーが4人だからeの数も4つにした」など、母音を単に連続させているだけではなくしっかりとした由来も持っています。このように由来を持って母音を連続させることで、他の単語に変換した時と同じように「分かる人にだけ分かる」という面白さをユーザー名に持たせることもできるでしょう。最初にユーザー名を見た時は意味が分からなくても、実際に店舗に来店した時や利用回数が増えていくうちに由来が分かるような仕掛けを作ってみるのも面白いかもしれません。

創業記念日などの数字を入れる

個人でInstagramを利用する時には、自分の好きな数字や誕生日を入れながらユーザー名を考えるという人も多いでしょう。もちろん企業が運用するInstagramアカウントの場合もこのような決め方をしても良いですが、その場合は運用担当者の誕生日などを入れてもInstagramのフォロワーにとって価値のある情報にならない場合がほとんどです。

ユーザー名は自由に決められるものとはいえ、企業がアカウントを運用するのであれば独りよがりになりすぎてはいけません。そこで、運用担当者個人の誕生日を入れるよりは、Instagramアカウントを開設した記念日や会社自体の創業記念日、あるいは会社の創立者の生年月日や出生年を入れる方が自然となるでしょう。

数字を入れることで、アルファベットだけで表記されたユーザー名よりも親しみやすく読みやすいユーザー名になると感じる人も決して少なくはありません。Instagramのユーザー名を決める時には、なにか企業にちなむ数字を入れてみるのも良いのではないでしょうか。

単語を連続させる

ユーザー名の母音を連続させるテクニックは先ほど紹介しましたが、母音に限らず単語自体を連続させても良いでしょう。特に短い単語であれば連続させることでインパクトが出て、Instagramのフォロワーに分かりやすいユーザー名になることもあります。

たとえば街コンを定期的に開催してInstagramで情報を発信するのであれば、単に「地名_machikon」などのユーザー名にするよりも「lovelove_地名」などのように目的を組み入れたユーザー名にする方が可愛らしい雰囲気になります。また「lovelove」のように繰り返すのではなく「love2」と数字と組み合わせることで、ユーザー名をそれほど長くしなくても好きな回数だけ繰り返すことも可能になるでしょう。何か強調したい単語がある場合は、単に一回だけ入れるのではなく繰り返してインパクトを強めるという方法もおすすめです。

ブランドメッセージを含む

ユーザー名の中に企業のブランドメッセージを含むことで、消費者に自然な形でブランドイメージを伝えながらプロモーション活動を行う方法もあります。しかしながら、たとえば過去の資生堂のブランドメッセージのように「一瞬も一生も美しく」のようなメッセージだと、ローマ字表記をすると「isshunmoisshoumoutukushiku」と冗長になってしまい、どんな企業か伝わらなくなってしまいます。「一瞬も一生も美しく」は化粧品会社として非常に優れたブランドメッセージですが、こういった優れたメッセージが全てユーザー名としてふさわしいわけではないことは注意した方が良いでしょう。

ブランドメッセージをユーザー名に含む場合には、シンプルさを心がけることが重要です。たとえば化粧品会社であれば「beauty」、オーガニックな食材を売っている企業であれば「organic」もしくは「natural」など、英単語一つで伝わるようにすると分かりやすくなるでしょう。もちろん日本語をローマ字表記にすることが悪いわけではありませんが、ローマ字表記にすると分かりづらくなってしまうため、基本的には英単語を使うことが推奨されています。

Instagramのユーザー名を変更したい時

先ほど紹介したように、推奨されないながらもInstagramのユーザー名を変更することは可能です。気になった時に何度でも無料で変えられるので、気になる場合はアカウントのマイページから「プロフィールを編集」を選択し「ユーザー名を変更」を選んで変更すると良いでしょう。ユーザー名を変更した場合、過去にタグ付けされたユーザー名も同時に自動で変更されるようになっているため、新規フォロワーの獲得といった点では特にデメリットは存在していません。

ですが、既存のフォロワーに対しては注意が必要です。今まで慣れ親しんでいたユーザー名が変わることで戸惑うこともありますし、何度も変わってしまうと不信感を抱いてしまうこともあるでしょう。いつでも好きなタイミングで変更できるとはいえ、企業としての体制が整っていないというマイナスイメージを与えてしまうリスクがある点は覚えておかなければなりません。

インスタグラムの公式マークとそれを取得する意味を知り、公式マークを取得する意味をしっかり認識していきましょう。

企業のユーザー名がフォロワーに与える印象

Instagramにおいて、ユーザー名はたった一人しか使えない名刺のようなものです。では、その企業の名刺ともいえるユーザー名を見て、フォロワーはどんな印象を抱くのでしょうか。ここでは、企業のユーザー名がInstagramのフォロワーに与える印象を三つ紹介していきます。

公式かどうか

残念ながらInstagramを利用している人の中には、悪意を持って「なりすまし」を行う人もいます。すなわち企業のふりをして企業が運用しているようなアカウントを作成し、不適切な投稿をすることで企業に対してマイナスイメージを持つ人を増やそうとする人がいるのです。

そのため、Instagramの利用に慣れている人ほどユーザー名を見て真っ先に公式かどうかを判断しようとします。そのため親しみやすいように「毛糸をk10」にしていたり「keeeito」というように少し変わったユーザー名にすることは構わなくても「official」という文字は入れて欲しい、という要望を抱いている消費者も決して少なくはありません。

発信する内容

企業によっては、一つの企業が複数のInstagramアカウントを所持している場合もあります。たとえばスポーツ用品大手のNikeの場合はサッカーに関する情報は「nikefootball」、スポーツウェアに関する情報は「nikesportswear」といったようにジャンルごとに細分化してアカウントを作り、フォロワーが自分のほしい情報だけを手に入れられるように工夫しています。

これは取り扱っている情報が非常に多岐にわたるNikeだからこその運用で、通常の企業はそれほどアカウントを使い分ける必要はないでしょう。しかしながら、たとえば「企業名_sale」や「企業名_coupon」といったようにアカウントを分けると消費者の利便性を高めることができます。「企業名_sale」といったアカウントでセールの情報を定期的に発信しても、近くに店舗がない人はそもそもセールに行けないため情報自体が不要になってしまう恐れがあります。しかし、そうした消費者もオンラインでお得に購入したいという需要があるのであれば「企業名_coupon」というアカウントだけをフォローすることで利便性を高めることができるでしょう。お知らせの投稿が多い企業などは、このようなアカウント分けを検討してみるのも良いのではないでしょうか。

世界観

先ほどInstagramのユーザー名にブランドメッセージを込めるのもおすすめであると紹介しましたが、そのようにInstagramのユーザー名は世界観を伝える役割も果たしています。たとえばインパクトのあるオモチャを多く取り扱っている企業の場合は、単に「toy」というユーザー名にするよりも「toooooy」というユーザー名にする方が消費者に強いインパクトを与えることができます。

このように、Instagramのユーザー名から消費者に対するアプローチを開始することが可能になるのです。言い換えれば、それほどユーザー名は強い印象を与える要素の一つとなっているので、その場のテンションなどで安易に決めないように熟考を重ねる方が好ましいでしょう。

企業がユーザー名を付ける際のポイント

しゃれたユーザー名をつける方法など、アレンジ方法などを紹介してきましたが気になる方法は発見できたでしょうか。もちろん、紹介した9つの方法だけではなく他の方法を使ってユーザー名を作るのも良いですし、複数の方法を組み合わせて消費者へのプロモーションの一端とするのも良いでしょう。

では、実際に企業がユーザー名をつける時に注意したいポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、アレンジだけではなく実際にInstagram運用を始める時に覚えておきたい方法を紹介していきます。

「official」という文字列を使用する

先ほど紹介したように、Instagramに慣れているユーザーほどユーザー名を見てアカウントが公式のものかどうか判断しがちです。そのため、どんなに面白いアレンジをする場合でも基本的には「official」という文字列は使用した方が良いでしょう。むしろシンプルに企業名や店舗名を使ったユーザー名ではなく、アレンジをしているからこそファンが作ったアカウントではないことをアピールするために「official」の使用が奨励される場合もあります。

シンプルに企業名や店舗名だけを使ったユーザー名の場合は「公式らしさ」がありますが、少しアレンジして「tooooooy」などのユーザー名にしていると、個人利用のアカウントなのか判断できずにInstagramの利用者を戸惑わせてしまう恐れがあります。フォロワー数を増やしたいのであれば、安心してフォローできるアカウントであることをアピールするために「official」表記を入れると良いでしょう。

「jp」など国が分かる文字列を使用する

以前は海外進出を行う企業というと一握りの大企業に限られていましたが、現在では流通網の発達などで小さな企業でも同じように海外進出ができるようになっています。そのため、場合によっては様々な言語のアカウントを運用しなければならない場合もあるでしょう。

そのような状況が想定される場合は、アカウントの最後に投稿している言語が分かるような表記をつけるのもおすすめです。「企業名_jp」であれば日本語の投稿が多いことが分かりますし、「企業名_usa」ならアメリカ圏向け、「企業名_fra」ならフランス圏向けのようにアカウントがどの地域に住む人たちを想定しているかが一目瞭然になります。もちろん実際に投稿やInstagramのプロフィール文を見ればアカウント名に表記がなくてもすぐに消費者としては分かりますが、運用する上でも国ごとにアカウントを分けて分かりやすくしておくと管理が楽になります。今後、海外進出の可能性が少しでもあるのであればこの方法も検討してみてください。

場所が分かる文字も有効

「海外進出までは特に検討していないが、複数店舗の出店は可能性として十分にあり得る」というケースもあるでしょう。その場合は、出店している店舗が分かる文字列を入れておくのもおすすめです。たとえば「企業名_sapporo」や「企業名_ginza」のように地名を入れておくと、自分が住んでいる地域にある店舗のお得な情報だけを手に入れたいというユーザーの利便性を高めることができます。

さらに、このようにアカウントを分けておくことで、店舗ごとの施策も自由に実施しやすくなります。アカウントが一つしかないと「本日は札幌店でのみセール」など、札幌店を利用しているユーザー以外には意味のない情報も投稿しなければならなくなりますが、アカウントを分けることでそうした心配もなくなります。最初に本店のInstagramアカウントとして全般的な情報を発信する「企業名」というアカウントを作った場合でも、出店の時期に合わせて「企業名_地名」などバリエーションを増やしていくのも良いのではないでしょうか。

「official」が使えない時の対処法

先ほど、フォロワーに対して安心感を与えるためにユーザー名の冒頭か末尾に「official」という文字列を入れることが好ましいと紹介しました。しかし、実際にInstagramでのプロモーション活動を始めようとアカウントを作成しようとしても、なぜか「official」を入れたユーザー名が使えないと言われてしまうこともあるでしょう。ここでは、そんな時の理由と対処法を紹介していきます。

officialが使えない理由

まず、officialが使えない理由としては二つの理由が考えられます。一つ目は単に設定したいユーザー名が30文字を超えてしまっている場合です。この場合はユーザー名を削ることによって問題なく「official」という文字列を含むユーザー名を取得することができるでしょう。

もう一つの理由は、既に悪意を持ったユーザーによって「企業名_official」というユーザー名を取得されている場合です。既に紹介した通り、ユーザー名は他の人と同じものは使えないので既に誰かが使っている場合は本物の企業であっても「official」の入ったユーザー名を使えないこともあります。こちらは非常に珍しいケースであるものの「official_企業名」や「企業名_official」など複数のユーザー名が使われてしまっているケースもあるでしょう。この場合、Instagramに申請しても相手のアカウントを停止させることは難しいので他の対処法を考えなければなりません。

対処法:公式バッジを取得する

「official」という文字列を含んだユーザー名が既に取得されてしまっている場合、企業としては公式アカウントであることを証明するために「公式バッジ」を取得することが推奨されています。この公式バッジは「official」という文字列が入っている企業アカウントであっても、簡単に公式であることをアピールできるのでほとんどの企業が取得しているものです。この公式バッジを取得することで「Instagramが公式アカウントであることを認めた」という証拠になるので、真っ先に取得申請をしましょう。

公式バッジの取得方法

公式バッジを取得するためには、設定画面の「オプション」から「アカウント」画面を開き「認証リクエスト」を送る必要があります。このリクエストを送るだけで公式バッジが取得できるわけではなく、次の画面でアカウントのカテゴリを選択したり、本人確認書類を写した写真を添付する必要があります。たとえば芸能人などの個人が利用しているアカウントであれば運転免許証やパスポートなど芸能人本人であることを証明する書類画像の添付が必要になりますし、企業であれば納税申告書であったり会社定款であったりなどの外部の人間が絶対に手に入れられない書類を添付する必要があります。

この申請に問題がなければ、Instagramのユーザー名の横に青地に白いレ点マークの公式バッジが付与されます。そうすればユーザ名に「official」の文字列が入っていなくてもアカウントの信頼度が高くなることは間違いありません。

公式バッジが取得できない時の対処方法

しっかり書類を添付したつもりでも、画像が不鮮明だったりアカウントのカテゴリ選択が明らかに間違っている場合などはInstagram側で公式バッジの付与を却下する場合があります。しかし、その場合でも30日後であれば再度申請できるので新たに書類画像を準備して入力ミスがないことを確認した上で再申請すると良いでしょう。

一度目の申請で問題なく公式バッジを取得できるのが理想的ですが、不備があったりする場合もあります。また、既に悪意のあるユーザーが「official」という文字列を入れたアカウントで不愉快な投稿を繰り返している場合は早急に対処する必要もあるでしょう。その場合は、Instagram以外のSNSアカウントからInstagramアカウントへのリンクを紹介したり、あるいは店舗の店頭や公式ホームページの目立つ部分でユーザー名を明記してInstagramのアカウントを開設した旨を宣言することで、自分のアカウントこそが公式であることをアピールできます。

独特なユーザー名にするメリット・デメリット

「なりすまし」のデメリットを考えると、シンプルな「企業名_official」というユーザー名が最適であるかのように思えるかもしれません。しかし、消費者とのコミュニケーションを重視するのであれば、独特なユーザー名にもアドバンテージがあります。では、最後に独特なユーザー名にするメリットとデメリットを見てみましょう。

【メリット】親しみやすい

独特なユーザー名にする最大のメリットは、やはり親しみやすさです。冒頭から繰り返している通り「企業なのに面白そう」という印象を与えることは大きなベネフィットとなります。特にInstagramの場合、各種SNSの中でも若年層の利用者が非常に多いSNSとして知られています。そのため、若年層を主なターゲットに据えている企業の場合は公式バッジを取得することで補える「公式らしさ」よりも「親しみやすさ」を優先する方が好ましい場合もあるでしょう。

【メリット】競合他社との差別化

多くの企業が「企業名_jp」や「企業名_official」というユーザー名を設定している中で、独特なユーザー名はそれだけで大きな差別化となるでしょう。「A社のアカウントよりもB社の方が見ていて楽しそう」となれば、それだけでアカウントへの注目度が高まりフォロワー数が増える効果が期待できます。フォロワー数が多いということは消費行動を促進させるチャンスも増えることですので、企業としても非常に大きなメリットであることは言うまでもありません。

【メリット】覚えやすくなる

単なるシンプルなユーザー名と違い、独特なユーザー名の方が覚えやすくなるでしょう。さらにユーザーから注目されることによって拡散力が高まることも期待できます。たとえば、影響力の強いInstagramユーザーが「今までby9っていうユーザー名の意味が分からなかったけど、bikeだった!面白い!」などと投稿することで、一気に投稿が拡散されてInstagramのフォロワー数が伸びる効果も期待できます。このような、いわゆる「バズる」状態を生み出せるのも独特なユーザー名が持つメリットだと言えるでしょう。

【デメリット】信頼度が低くなる

独特なユーザー名は様々なメリットがありますが、やはり信頼度が低くなるというデメリットは避けられません。独特であればあるほど、アカウントを見つけたフォロワーが「これは非公式のアカウントかもしれない」とフォローを躊躇う可能性が高くなります。特に公式バッジがまだ付与されていないアカウントの場合は、フォロワー数の増加を妨げる一因となってしまうことは覚えておきたいデメリットです。

【デメリット】不真面目だと嫌われることも

若年層に対しては独特なユーザー名は面白く親しみやすいと好意的に受け取られる可能性は高くなります。しかし、ユーザーの年齢層によっては「企業なのに不真面目だ」と嫌われてしまう恐れもあるでしょう。特に高齢のユーザーが多い企業の場合は「今まで堅実な経営が気に入っていたのに、ガッカリした」と客離れの原因になってしまう恐れがあります。老舗の商店などは独特なユーザー名にしない方が好まれる場合もあるので、抱えている顧客層はしっかり分析する必要があります。

【デメリット】フォロワー以外に認識されない可能性

独特なアカウント名にしすぎることによって、拡散された場合でもフォロワー以外に認識されない可能性があります。たとえばNikeはシンプルに「Nike」というアカウントを持っていますが、たとえばこのユーザー名を独特なものにしようとして「Nike→ナイキ→無い木→no wood→no_wood」というユーザー名にした場合はどうでしょうか。誰もすぐに「no_wood」を見てもNikeを連想できないため、フォロワー以外が拡散されてアカウントを見た時に意味が分からずに戸惑ってしまう恐れがあります。これもフォロワー数を増加させることを妨げる原因になりかねないので注意してください。

【デメリット】インフルエンサーとの交渉が難航する恐れ

最後に、インフルエンサーとの交渉が独特なユーザー名によって難航する可能性についても覚えておきましょう。インフルエンサーマーケティングを行う際には企業がダイレクトメッセージなどでインフルエンサーと直接交渉することもありますが、独特なユーザー名の場合はインフルエンサー側も「企業の偽物」だと認識してブロックされてしまうリスクがあります。公式バッジを取得すれば信頼度を高めることができますが、それまでの期間はリスクがあることも覚えておきましょう。

Instagramの運用はユーザー名からしっかり決めよう

Instagramを運用する時、真っ先に投稿内容に頭を悩ませる人は多いでしょう。しかしながら、実は運用はユーザー名を決める時点から始まっています。前述した通り、ユーザー名の頻繁な変更は推奨されないため、しっかり吟味して決めるようにしてください。

また、たとえ公式バッジを取得しているシンプルなユーザー名の企業であってもインフルエンサーマーケティングの際には交渉以前の選定の段階で躓く企業も少なくはありません。数多くのインフルエンサーが活躍しているInstagram内から、ブランドイメージにふさわしいインフルエンサーを見つけ出すことは至難の業でしょう。その場合は、ぜひトリドリマーケティングにご相談ください。貴社にピッタリのインフルエンサーを紹介させていただきます。

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