創業400年の老舗旅館がSNSマーケティングに挑戦!!

元湯 環翠楼

■HP:https://www.kansuiro.co.jp/

■Instagram:https://instagram.com/kansuiro_annex

https://instagram.com/kansuiro

【導入目的:認知拡大・集客】

新型コロナウイルスの拡大によって、飲食店と並んで大きな影響を受けたのがホテル・旅館等の宿泊業界。最近になってようやく旅行や遠出をする人は増えましたが、アフターコロナにおける経営戦略や新たな施策を立てることは重要な課題といわれています。

自粛期間が長引いたことで、「久しぶりにレジャーを楽しみたい!」そう思いながらSNSを利用しているユーザーは多く、特にインフルエンサーのPR投稿は、見る人に興味や安心感を与えるほか、旅のきっかけをつくることができます。

今回お話を伺ったのは、神奈川県箱根湯本にある「環翠楼」にて旅館業を営む梅村氏です。      「環翠楼」は、創業400年の長い歴史を誇る、明治時代から続く老舗旅館。2019年11月にオープンされた別館では、「今までにない日本旅館」をコンセプトとして、本館とは一味違う和と洋を融合した新しい空間を提供しています。歴史深い老舗旅館×SNS集客の相性はいったいどのようなものか?詳しくお話を伺ってきました!

                        目次

1 これまでにない日本旅館の新しいかたちとは?

2 Instagramで旅館の「今」を発信する

3 インフルエンサーから学ぶ、アカウントテーマの重要性

これまでにない日本旅館の新しいかたちとは?   

――旅館業を始めたきっかけや今までの道のりなどについて教えてください。

大学を卒業した後、専門学校にて1年間勉強し、卒業後には岐阜県の高山にて3年間修業をしていました。
その後、親が営む旅館に戻り、今に至ります。

別館をリニューアルする際は、修行先の旅館と環翠楼の現場で働いた経験・知識等を頼りに、企画の立上げから備品等の選定及び準備、運営までを0から考えました。

およそ2018年末ごろより構想をスタートさせ、2019年11月に別館を オープンいたしました。

――創業400年は、日本でもかなり歴史のある建物になりますよね。

そうですね。戦時中、比較的箱根は戦火を受けなかったおかげもあるのかなと思いますが、外国人の方も当時から多くいらっしゃっていたんですよね。伊藤博文など歴史上著名人の方も訪れた建物で、そういったお金では買えないような、深い歴史が残っていることは大変ありがたいですよね。

――本館は和料理に対し、別館にイタリアンレストランを併設された理由は何だったのでしょう。

そもそも、別館は「旅を自由に」という根底に考えました。旅館業において「1泊2食が当たり前になっているのはどうなんだろう。」という疑問を持ったからです。 また、食事のために「朝〇時までにおきてください」といった旅館ならではの時間の制約から脱却しようと考えました。  

それに「旅館=和食」は本当に「=」なのかっていう。イタリアンでも、中華でもいいんじゃないかと。

本館では純和風な日本料理を提供しており、同じことをしても面白くないと感じたんです。選択肢が増えた方がより楽しめるし、外国人のお客様でも「1日目は和食でいいけど、2日目はいいや。」という方が結構いらっしゃったんですよね。そこで、イタリアンはどうかなと思い始めてみました。

――なるほど。本館と別館でコンセプトを分けているのですね。普段お客様とはどのくらい接するのでしょう。

本館と別館で結構違います。本館は、お食事のほか布団を敷くときや上げる時もお部屋に入るのでお話する機会があります。一方、別館はお客様のプライベートな空間を保ちたいと思っていたので、お部屋には基本入りません。布団はなく、ベッドメイクを済ませた状態でお迎えします。お部屋の内装も洋風チックなつくりとなっています。

本館ではできなかったことを別館で効率化することによって、1つ1つの業務に集中できていますね。

Instagramで旅館の「今」を発信する

――インスタグラムで集客をしようと思った理由を教えてください。

以前ニュースで、Instagram等の写真を見て行先を決める人が増えたということを知ったんです。

あんまりSNSを熱心にやっていたわけではなかったので、まさか今こんなにアカウント数を増やすことになるとは思っていなかったですね。

あとは、時代の流れでもありますが、宿泊施設の「今」を知りたい人って非常に多いんですよね。

リアルタイムで旅館がどのようなことをしているのか伝えることができれば、泊まられるお客様の安心にもつながる気がします。

――インスタの投稿に限らず、HPもかなり対策をされているように思います!

季節ごとの自然の景色や、行事ごとに行っていることを見る人に伝えられる媒体になればいいなと思っています。それこそ、都会では聞く機会が少ないであろう川の音や、自然の音だったり。

ただ、ネットにどんなに綺麗な写真をのせていても、実際にその場所に訪れて同じ景色をみられることが重要なんですよね。HPやインスタの投稿は、そういったことに気を配るようにしています。

――トリドリマーケティングを導入されたきっかけは何ですか。

知り合いに、広告関係のお仕事をしている方やIT会社でシステム開発をしている方がいます。

その方たちにSNS集客は何をすればいいんだろうというお話をしたとき、Instagram、Twitter、facebook、Googleマイビジネスなどをやると良いよと教えてくれました。

あと、そもそも箱根は東京から来られるお客様が1番多いんです。そういった意味で、首都圏に集まっている影響力のあるインフルエンサーに広めてもらうことはやる意味があるなと思いました。

インフルエンサーから学ぶ、アカウントテーマの重要性

――サービスを導入する前の悩みはありましたか。

プロのインスタグラマーさんの写真の撮り方について、純粋に知りたいなと思っていました。

あのような綺麗な写真を撮影するにはどうすればいいのかなっていう…。それは自分がインスタを運用していく上での悩みでしたね。

――トリドリマーケティングを使った感想を教えてください。

同じインフルエンサーというくくりでも、投稿をしてくださっている方の写真をみると「それぞれに色があるな。」と思いました。また、フォロワーの多さだけではなく、コメントに対する返信の仕方とか、いろいろな側面に注目するようになりましたね。

数字的な変化についてですが、基本的に宿泊ってすぐに気軽に行けるものではないじゃないですか。「いつか行こう。」って計画するものが旅行だと思うので、一般的な商品や飲食店と比べて、宿泊というジャンルはすぐに結果が出てくるものではないのかなと感じます。

ですが、もちろんお客様の中にインスタの投稿を見てこられる方はいらっしゃいます。それが自社のアカウントである場合もあれば、誰かが投稿してくださった写真が入り口となる場合もありますし。何事も、やってみて無駄なことはないんですよね。

直接ホームページを見て予約いただけることが1番嬉しいのですが、お客様にとって、いくつかの選択肢から1つを選ぶことが楽しみにもなりますし、人によってはサイトでポイントをためていらっしゃる方もいます。

それらを考慮すれば、いくつかの流入経路を確保しておくことは必要ですよね。

――これからインフルエンサーマーケティングを始める方にメッセージをお願いします。

大変かもしれませんが、やはり 写真に統一性を持たせることは大事なんだなと思います。インスタでも、背景の様子や全体的な色みがそろっている方のアカウントはやはり綺麗です。

自分が売り出したい商品によって、その雰囲気にあった投稿をされているインフルエンサーを選ぶことは大切だと思います。




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